May 29, 2014

重たい桶を持って
毎日水を汲みに行く

坂を下りながら
果てしなく続く空を見上げ
吹き上げる風が
汗を乾かすように通り過ぎる

そこには喜びとか幸せとか
そんなものは
意識に上がってくることはなく

ただ自分の喉の渇きを潤す為に

そこには切なさとか悲しみとか
そんなものは
意識に上がってくることはなく

ただ喉が渇いている人が
そばにいるから


水を飲み 顔を洗い
自分の渇きを満たし
誰かの渇きを満たす
その恍惚にも似た
かすかな発熱のような感覚

その感覚が
明日の力となる


本能に突き動かされながら

前進して
時を刻む

深く刻んだはずの
刻印さえも
風にさらされて
いつのまにか消えてなくなる

それでもまた
今日も水を汲みに行く

かすかな発熱の為に

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