November 10, 2016

人生には岐路に現れるキーパーソンが何人か居るものだ。
国立に住んでいた20代の頃、たまに通っていた小さなBARがあった。私はお酒は殆どのまないから、カレーを食べに行くくらい。
そこには.家にまっすぐ帰りたくないおじさん達が、たまたまその日.隣に座った人と次の日には忘れてしまうような話を真剣にしている。そんな昭和な店だった。

そこで仲良くなった一人のおじさん。
ブリューゲルが好きで、大学の授業で聞いたブリューゲルの話をしたら大そう喜んで、それ以来ナホちゃんナホちゃんと可愛がってくれた。話がいつも面白くて、

博識で、辛辣で、歯に絹着せぬ物言いをするおじさんの周りにはいつも人が集まっていた。
そのかなり癖のあるおじさんは、他のお客さんからは安倍先生と呼ばれていた。
私はその頃アメリカにガラスの勉強をしに行くきたくて、行くと決めたけど、

さてどうやったら資金を工面できるのか、いつも頭を抱えていた。
自力で用意した資金はあと少し足りなかった。

諦める事も頭をよぎっていたある日、安倍先...

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