壺井栄さんの声

January 19, 2016

昨日の夕方、
家の表の雪かきをしていたら
初老の紳士に声をかけられた。

雪沢山降りましたね。
娘さんと雪かきですか?
ご苦労様です。

ところで、こちらは壺井栄さんとご親戚かなにかなのですか?

いえいえ、ただご縁があってこちらに
住んでいるんですよ。と私。

聞いてみると、この長身の紳士は
小説家で婦人科の女医でもあった
常安田鶴子さん「十代の性典」などを書いた作家さんの息子さん。

お孫さんの送り迎えの途中


お母様の田鶴子さんは
これまた、近所にいた画家の三岸節子さん、壺井栄さん三人はとても仲良しで、
よく行き来していたそうだ。

この紳士も、壺井さんの家にお使いでお届けものによく来た。と話してくれた。

紳士曰く、壺井栄さんは、
低くよく響く声の持ち主で、それがまたとても美しい声でした。
あんな美しい声の人には、なかなかお会いした事がないと。

壺井栄さんの声か。
考えた事もなかった。
印象が立体的になる。

なんだか得した気分。
いい雪かき。

よく晴れた冬の午後。
冷たい空気が心地よく
何か聞こえた気がして、
鷺ノ宮の景色がいつもより美しくみえた。

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